轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
かがくほうほうろん
科学方法論
戸坂 潤
「科学方法論」岩波書店、1929(昭和4)年6月25日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 145,035 字 · 284 页
というのは各々の変数が常数ではなくして正に変数であることに於て、法則の機能性を、方程式の関数性として、示しているのである。処が関数は一般に、個々の異った切線を有つ点の連続としての曲線を云い表わす。関数とはその微分係数が個々の切線の方向を与え得るような一般者である。関数の場合の一般者は個々の場合を除外しない。そして理論物理学の法則は実際、このような関数なのである。故に法則は今の場合に於て、その機能性を――関数性を――最も鮮明に示すことが出来る。法則の機能性に於て現われる一般化は、決して個々のものを排除することを意味するのではなく、個々のものを俟たずには却って一般化の目的を失って了わねばならぬであろう。リッケルトが与えている法則概念は少くとも法則のこの重大な性質を強調することを忘れている*。困難は茲に横たわる。
* この弱点を指摘したものの内で代表的と考えられるのは、カッシーラーである(Cassirer, Substanzbegriff und Funktionsbegriff, S. 292 f 参照)。
この困難は併しながら、リッケルト科学論の理論的整合から見て、必ずしも致命的ではないであろう。