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かがくほうほうろん

科学方法論

戸坂 潤

「科学方法論」岩波書店、1929(昭和4)年6月25日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 145,035 字 · 284 页

青空文庫

結論

* 歴史記述が現代への関係によって制約されることは多くの歴史家の主張する処である。吾々は例えばクローチェを取ろう。彼によれば歴史は夫々の時代の思想・哲学に基いて記述されるべきである。

** 「この主観的な価値によって制約されるということは、力学を典型とする自然科学にとっては、常に完全に無縁である。之が恰も歴史的なるものと自然科学との種的対立を与えるのである。」(M. Weber, Gesammelte Aufs※(ダイエレシス付きA小文字)tze zur Wissenschaftslehre, S. 262)。

論証的学問性と透察的学問性とは、夫々、自然科学と歴史科学との学問の性格を解明する。そしてこの学問性の相異に基いて、吾々はリッケルトの科学論に於ける根本的な動機を解釈することが出来る、それを今示した。二つの科学の分類も亦この二つの学問性の区別によって初めて根本的に示され得たであろう。

科学の学問性の考察はそれ故、科学論の・又科学方法論の、最後の形態であるのである。

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結論

学問に於ける方法概念を分析する時、方法概念は之まで述べた通りの形態をとって運動する。