轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

たちがれ

立枯れ

豊島 与志雄

「改造」1933(昭和8)年7月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 20,613 字 · 41 页

青空文庫

「よしきた。二人ともしっかりたのむよ。」

※(歌記号、1-3-28)猫じゃ猫じゃと、おしゃますが、ねこが十二単衣をきるといな、ごろにゃん……までは普通で、それから中江は箸で皿や盃を叩きだした……ごろにゃん、ごろにゃん、ごろにゃん……。ふみ枝がいちばんに笑いだして、それからみんなも、腹をかかえて笑いだしたが、中江はたたき続けた……ごろにゃん、ごろにゃん……。

くたぶれてくると、中江は気持までぐったりしてしまった。島村はやはりのんびりした笑顔で、鮨がたべたいなどと云いだしたが、静葉が島村に何か囁いて出ていった後で、ひょっと真顔になって、この頃どうだい、と尋ねかけたのだった。そして話が落付いてきて、まじめな話題になると、島村も相当に口を利いた。生命を賭して仕事をするなどということは、人間にはあり得ないことで、自然の成行から、命をかけたように見える結果になるだけのことだ、第一、意志の力なんてものは取るに足りないもので、生きてゆく上の習慣が意志の力と見えるだけのことだ、というのだった。そこで、生活の様式から結果する自然の成行、云いかえれば運命というものを、僕は信ずる……。