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だいいっかいにほんアンデパンダンてんひひょう

第一回日本アンデパンダン展批評

宮本 百合子

「宮本百合子全集 第十一巻」河出書房、1952(昭和27)年5月発行

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 4,094 字 · 9 页

青空文庫

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あの展覧会をみたあとで、赤松さんのこの率直な勉強の話をきいて、やっと先が明るくなりました。小市民的なヒロイズムそのものが人民の前衛ではありません。小市民の中にある客観的な、自己陶酔でない、歴史とともに前進してゆく進歩性、つまりブルジョア・リアリズムを着実な生成の過程で発展させてゆこうとする進歩性が、社会と芸術の前衛たりうるのではないでしょうか。前衛という言葉の意味は、歴史性のなかでまじめに考えられるべきでしょう。小市民的な主観性の中での先端、というような意味ではないと思います。文学においても、美術においても、小市民的な先端から、ほんとうに歴史を押し進めてゆく社会的階層の前衛としての本質に移ってゆくことは、芸術以前の生活において容易なことでないのと同じように、芸術の上では、おそろしく根気づよい過程が要求されているのだと思いました。

職場からの出品は、この展覧会でも、他の場所に陳列された絵からうけた印象も、生活力には溢れているけれども、素人にわかる範囲での技法、ことに色彩の解釈や置きかたなどが、まだまだもとからあるものに支配され、追随していると感じます。