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びみほうだん

美味放談

北大路 魯山人

「星岡」1935(昭和10)年

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 7,841 字 · 16 页

青空文庫

京都に料理が発達したというのも、ちょうど中国料理の発達に似たものがある。まず山の中にあって食品に恵まれていない。しかも、昔から千年来の皇居があり、著名な寺の多くある文化の中心地である。そこで勢い料理法というものが発達したものとみられるんだね。

ところでそばを味わうので大切なことは、少しずつつるっつるっとやるんでなしに一度にたくさん頬張って、ぐうっとそばが喉をこすって入るように食べるんだね。その時の感触にそばの味の美味さがあるんだね。

ほんとうに物の味が分るためには、あくまで食ってみなければならない。ずうっとつづけて食っているうちに、必ず一度はその食品がいやになる一種の飽きが来る。この飽きが来た時になって、初めてそのものの味がはっきりわかるものだ。