轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ふねのはへんにのこるはなし
船の破片に残る話
小川 未明
「童話の社会」1930(昭和5)年3月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 2,277 字 · 5 页
海の色を見つめていた船長が、突然危険の警告を発しましたが、もうまにあわなかった。船は、ひどい音をたて、暗礁に衝突したのです。見るまに古い船体は壊れてしまい、金持ちも、若い船員も沈んでしまえば、また船長もその姿を見失ってしまいました。晩方にかけて、ひとしきり、風も波も高かったが、それもしだいに静まって、海は、もとの平静にかえりました。
月の明るい島では、その夜も少女は、唄をうたいました。そして、島をはなれて、幾十里の沖合いには、船の破片が漂い、その上に青い鳥がとまって、潮のまにまに流されていました。独り、岩に砕ける波だけは憤って、永久に自然の恨みを伝えているごとくであります。