轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

わかいむすめのりんり

若い娘の倫理

宮本 百合子

「婦人公論」1940(昭和15)年8月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 9,181 字 · 18 页

青空文庫

若い娘たちは張りきって、力いっぱいの活力を生かされることを願って、頬を輝やかしながら職場の第一日を迎えるだろう。ところが、日が経つにつれて殆ど総ての職業の平凡さ、種々の職場内の伝習の固陋さ、自分にあてがわれる仕事の詰らなさが遣り切れなくなって来る。いろいろの意味で発展的な系統的な部署へつけられる娘は少くて、大概は機械的な、力のあまる、単調な場所におく。女をそういうところで働かす社会の習慣はまだまだ一般につよく遺っているのである。自分の月給で小さい買物だけすれば生活の根本に不安のない、いくらか生活力に溢れた娘さんたちは、社会のしきたりが女の実力を育ててゆく習慣の上にその位おくれている歴史の反映として、自身の内部にもおくれたものは持っているのだから、職業は職業として理解して確りそこで腰を据えて新領野をひろげるように独創性や機智を発揮しようという気にはならないのが普通だと見られる。小さい買物の範囲でいくらか羽根をのばした気慰みをしつつ、女の幸福というものへの二度目の疑問を抱きはじめるのが、非常に多くの例ではないだろうか。

若い娘さんが職業についていながらその職業の上におちつけず、いつもその外へ目をくばって、何となく不安そうにして絶えず何かを求めるようにしている心理は、極めて微妙に現代の社会の矛盾を語っていると