轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ぐびじんそう

虞美人草

夏目 漱石

两个男人去登比叡山,一个像方形石头,一个像细长竹竿,一路斗嘴。可山没变,他们心里的那点事却慢慢浮出来了。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 198,559 字 · 401 页

青空文庫

どうかしたのかい」と聞いて見る。

藤尾は屹と向き直った。

「どうしたんですか」とじっと母を見た上で、澄してまた庭の方へ眸を反らす。母はおやと思う。さっきの鯉が薄赤く浮葉の下を通る。葉は気軽に動く。

「来ないなら、何とか云って来そうなもんだね。病気でもしているんじゃないか」

「病気だって?」と藤尾の声は疳走るほどに高かった。

「いいえさ。病気じゃないかと聞くのさ」

「病気なもんですか」

清水の舞台から飛び降りたような語勢は鼻の先でふふんと留った。母はまたおやと思う。

「あの人はいつ博士になるんだろうね」

「いつですか」とよそごとのように云う。

「御前――あの人と喧嘩でもしたのかい」

「小野さんに喧嘩が出来るもんですか」

「そうさ、ただ教えて貰やしまいし、相当の礼をしているんだから」

謎の女にはこれより以上の解釈は出来ないのである。藤尾は返事を見合せた。

昨夕の事を打ち明けてこれこれであったと話してしまえばそれまでである。母は無論躍起になって、こっちに同情するに違ない。打ち明けて都合が悪いとは露思わぬが、進んで同情を求めるのは、餓に逼って、知らぬ人の門口に、一銭二銭の憐を乞うのと大した相違はない。