轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ぐびじんそう

虞美人草

夏目 漱石

两个男人去登比叡山,一个像方形石头,一个像细长竹竿,一路斗嘴。可山没变,他们心里的那点事却慢慢浮出来了。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 198,559 字 · 401 页

青空文庫

「何ですか」と立ち掛けた尻を卸す機会に、準胡坐の姿勢を取る。

「実は今までは、御前の位地もまだきまっていなかったから、さほどにも云わなかったが……」

「嫁ですかね」

「そうさ。どうせ外国へ行くなら、行く前にきめるとか、結婚するとか、または連れて行くとか……」

「とても連れちゃ行かれませんよ。金が足りないから」

「連れて行かんでも好い。ちゃんと片をつけて、そうして置いて行くなら。留守中は私が大事に預かってやる」

「私もそうしようと思ってるんです」

「どうだなそこで。気に入った婦人でもあるかな」

「甲野の妹を貰うつもりなんですがね。どうでしょう」

「藤尾かい。うん」

「駄目ですかね」

「なに駄目じゃない」

「外交官の女房にゃ、ああ云うんでないといけないです」

「そこでだて。実は甲野の親父が生きているうち、私と親父の間に、少しはその話もあったんだがな。御前は知らんかも知らんが」

「叔父さんは時計をやると云いました」

「あの金時計かい。藤尾が玩弄にするんで有名な」

「ええ、あの太古の時計です」

「ハハハハあれで針が回るかな。時計はそれとして、実は肝心の本人の事だが――この間甲野の母さんが来た時、ついでだから話して見たんだがね」