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ぐびじんそう

虞美人草

夏目 漱石

两个男人去登比叡山,一个像方形石头,一个像细长竹竿,一路斗嘴。可山没变,他们心里的那点事却慢慢浮出来了。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 198,559 字 · 401 页

青空文庫

どこまでも塩漬趣味を主張する。――謎の女と糸子の応対は、どこまで行っても並行するだけで一点には集まらない。山の男と海の男が魚に対して根本的の観念を異にするごとく、謎の女と糸子とは、人間に対して冒頭から考が違う。

海と山とを心得た甲野さんは黙って二人を見下している。糸子の云うところは弁護の出来ぬほど簡単である。母の主張は愛想のつきるほど愚にしてかつ俗である。この二人の問答を前に控えて、甲野さんは阿爺の額を抱いたまま立っている。別段退屈した気色も見えない。焦慮たそうな様子もない。困ったと云う風情もない。二人の問答が、日暮まで続けば、日暮まで額を持って、同じ姿勢で、立っているだろうと思われる。

ところへ、雨の中の掛声がした。車が玄関で留った。玄関から足音が近づいて来た。真先に宗近君があらわれた。

「やあ、まだ行かないのか」と甲野さんに聞く。

「うん」と答えたぎりである。

「御叔母さんもここか、ちょうど好い」と腰を掛ける。後から小野さんが這入って来る。小野さんの影を一寸も出ないように小夜子がついてくる。

「御叔母さん、雨の降るのに大入ですよ。――小夜子さん、これが僕の妹です」