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むしくいざんたいかい
虫喰い算大会
海野 十三
「“虫喰ひ算”大會」1946(昭和21)年3月30日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 32,229 字 · 66 页
時には、数字の全部が虫に喰われていても、それらの数字の配列が分ってさえいれば、推理の力を積んでその全数字をいい当てることができる。
なお「虫喰い算」に似たものに「覆面算」と名附けるものがある。これは虫喰い算ではその数字が虫に喰われて穴があいているのに対し、「覆面算」では符号または文字になっているのだ。もちろん数字は1から9までの外に0の十箇だから、その覆面の符号または文字は十箇以内に限られる。
「虫喰い算」と「覆面算」と、どっちが面白いか。それは人によって違うが、私はどっちも面白いと思う。
「虫喰い算」を解く鍵は、普通の場合、まず初めに0の数字か、1の数字であらねばならぬところの穴を探し出すことにある。
「覆面算」では、同様のこともあるけれど、同じ文字又は符号がいろいろな関係で並んでいるところからして、ははあ、この文字はこっちの文字の二倍だなどという相互関係が見出されると、後は急に解けやすくなる。
虫喰い算の類を解くときは、徹頭徹尾推理の力で推していくところに興味と実益があるのであって、1かなあ、それとも2かなあ、それでなければ3かというふうに、いちいち代入法でやって行くやり方は面白くない。