轻松读懂日语经典作品
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まちはふるさと
街はふるさと
「読売新聞 第二六三六七号~第二六五二〇号」1950(昭和25)年5月19日~10月18日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 193,435 字 · 389 页
みんなムダづかいしちゃうから、ダメね。兄さんを当にして、その日の食費もつかっちゃったりしてね。でも、仕方がないわね。甘える人が欲しいんだから。誰だってね」
この娘は、自分だけのモノサシでハッキリと人生の構図をつくっている。自分の体験をモノサシにして。めざましいほど断定的な直線で構図されているのである。まるで八十の隠者のように。
その構図は、肯定的で、楽天的であった。しかし彼女は自分が隠者に似ていることを自覚してはいないだろう。
「兄さんのドタ靴、ひどいわね。雑巾のような靴下。買ってあげるわけにもいかないし」
「どうして?」
「カズちゃんたちだって、買ってあげたいと思ってるのよ。でも、してあげてはいけないの。誰がきめたわけでもないけどね。この集団の本能的な嗅覚なのよ。誰かが禁を犯すでしょう。この集団はメチャ/\。最後の日だわ。兄さんは誰のものでもいけないのよ」
数え年十九の隠者は、ここで又カラカラと笑って、
「これは、しかし、集団人の節度によるんじゃなくて、大半は兄さんの気質の産物よ」
あどけなくて、明るい顔だ。ルミ子はホッと息をして、微笑した。
「でもね、先生。