轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
まちはふるさと
街はふるさと
「読売新聞 第二六三六七号~第二六五二〇号」1950(昭和25)年5月19日~10月18日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 193,435 字 · 389 页
もっと気のきいた女を相手にするもんよ」
なんの激するところも見えない小娘の様子であった。四方山話をしているような、屈託のない薄笑いをうかべていた。
「金次第で、どうにでもなるというんだな」
「そうよ」
「どんな男とでも、な」
ルミ子はニッと笑った。
「パンパンだって、選り好みはあってよ。そうじゃないと思うの」
明るくて、邪気のない答えであった。
七
エンゼルは娘をだまして一稼ぎするには妙を得ていた。終戦後の二三年はそれで食いつないでいたのである。美貌が第一の資本であったが、女の心理にも通じており、演技者としての才能が抜群であった。
しかし、パンパンなどに対して演技の必要はなかった。同じ裏街道の同志で、生地をさらけだして、不都合がある筈はない。顔の貫禄と美貌は彼女らの身にあまる偶像で、エンゼルの逞しい腕に、ムンズとひきよせられたパンパンは、あまりの羞しさに、泣きそうになり、もがいて逃げようとするのであったが、有無を云わさず引き寄せられて厚い胸に押しつけられると、力はつき、ただ夢を見るようにウットリしているだけであった。
そうでないような女に対しては、そうでないように、エンゼルは対策にこまるということは、めったになかった。