轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
おつきさまのうた
豊島与志雄童話集
豊島 与志雄
豊島与志雄『豊島与志雄童話集』。同一底本的分册已合并为一书。收入:お月様の唄、お山の爺さん、影法師、キンショキショキ、金の目銀の目、銀の笛と金の毛皮、コーカサスの禿鷹、正覚坊、狸のお祭り、手品師、天下一の馬、天狗の鼻、泥坊、天狗笑、長彦と丸彦、ひでり狐、不思議な帽子、彗星の話、街の少年、山の別荘の少年、夢の卵、雷神の珠。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 162,569 字 · 336 页
すると、誰言うとなく、徳兵衛は狐に化かされたんだという噂が立ち始めました。第一、徳兵衛は狐の好きな肴を持って長者の家から出て、それきりいなくなったし、次には、鎮守様に供えたごちそうが毎日毎日食い荒らされているので、近くを狐がうろつき廻ってるに違いないし、それからまた、徳兵衛は昼間姿を見せないで、夜になって森の中や川の土手を歩いているようだし、いろいろ考え合わしてみると、どうしても狐に化かされたと思われるのでした。
さて、徳兵衛が狐に化かされたとすると、そのまま放ってもおけませんでした。狐に化かされた者は、五日も六日もふらふらと歩き続けて、しまいには森の中なんかで行き倒れになったり、川にはまって死んだりするようなことになるのです。
「徳兵衛さんが可哀そうだ」
村の人達はそう言って、いよいよある晩、狐に化かされた徳兵衛を探しに、出かけてみることになりました。
そこで、村の壮健な人達が集まって、二三十人一かたまりになって出かけました。松明、棒、太鼓、鐘、石油缶、そんなものをめいめい持っていきました。そしてそれを、どんどん、がんがん、打ち叩き打ち鳴らし、松明をふりかざし、棒を打ち振りながら、時々大きな声をそろえて呼びました。