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しつもんへのおこたえ
質問へのお答え
宮本 百合子
「むつび」三菱鉱業研究所職員組合機関誌、1949(昭和24)年6・7月合併号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 6,210 字 · 13 页
地球はまわるといったガリレオ・ガリレイは、宗教裁判にかけられました。原子力の法則――科学的真理――を人類の幸福のために使うか、もっとも富める資本主義の代表者たちの特権を守るために使用するかということは、現代の人類の理性にかけられた課題です。
自然科学の真理そのものが、直ちにそのもので階級的真理ではないにしろ、科学的真理を現実の社会に活用してゆく力の階級性――それが幸福をねがい、平和をねがい、よき人生を求めている世界の働く人民であるか、それともありあまる富と権力とによってさらに強力なスリルと利潤とを、世界人類の基礎の上に一ばくちしたいと思う者によって使われるかどうかということで、真理は全くその歴史的・人間的関係をかえます。何故なら神をつくったのは人間であり、真理として自然の法則を人間の生活の中に把握したのは人間でありますから。人間はまだ当分の間は階級的な存在ですから。
七
婦人の科学技術者が本当に世界的な水準に一致した自身の技術をもち、社会がそれを偏見なしに信頼活用するという時代は、まだきていないのではないでしょうか。もっともその点で前進しているのは、社会機構そのものが社会主義化しているソヴェト同盟でしょう。