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ろじょう
路上
午炮响后,图书馆陷入诡异的寂静,大学生俊助埋头书海,时间随着指针流逝,但这份平静下似乎藏着什么在悄悄酝酿。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 43,539 字 · 87 页
それは現在の彼の気もちを直下に放出したような外界だった。だから町を歩いて行く彼の心には、夕日の光を受けながら、しかも夕日の色に染まっていない、頭の上の空のような、微妙な喜びが流れていた。………
その空が全く暗くなった頃、彼はその通りのある珈琲店で、食後の林檎を剥いていた。彼の前には硝子の一輪挿しに、百合の造花が挿してあった。彼の後では自働ピアノが、しっきりなくカルメンを鳴らしていた。彼の左右には幾組もの客が、白い大理石の卓子を囲みながら、綺麗に化粧した給仕女と盛に饒舌ったり笑ったりしていた。彼はこう云う周囲に身を置きながら、癲狂院の応接室を領していた、懶い午後の沈黙を思った。室咲きの薔薇、窓からさす日の光、かすかなピアノの響、伏目になった辰子の姿――ポオト・ワインに暖められた心には、そう云う快い所が、代る代る浮んだり消えたりした。が、やがて給仕女が一人、紅茶を持って来たのに気がついて、何気なく眼を林檎から離すと、ちょうど入口の硝子戸が開いた所で、しかもその入口には、黒いマントを着た大井篤夫が、燈火の多い外の夜から、のっそりはいって来る所だった。
「おい。