轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
せんぴょう
選評
宮本 百合子
「週刊教育新聞」日本教職員組合、1948(昭和23)年1月1日号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 1,381 字 · 3 页
予選をとおった十八篇の原稿が回されてきた。そのなかでは「電池」(富田ミツ)が一番すぐれている。落付きをもった筆で、いきいきと今日の学童の生活雰囲気、その間におこる小事件が描かれ、歪んだ苦しい社会相もそのかげに映しだされている。はじめ学校全体から理科用電池を盗んだと思われたうすのろの伍助の姿、やがてほんとは松井という少年がそれをとったという事実がはっきりして伍助への同情が学校にひろがって来る過程もリアリスティックにとらえられている。全体が自然に、わざとらしいところのない真情でかかれていてよいと思った。
「青空」(種村千秋)は手馴れたかきかたで、大人の常識と少年の心情のくいちがいのモメントをとらえ、先生を慕い信頼する少年の感情を描いている、しかし全体を抒情性でばかり貫いていて、特に終りの河原の場面は安易な映画の情景のように通俗的におちいっている、冒頭の、少年を理解しない先生との紛糾も事柄の内容をはっきり描き出していないために読者を納得させられない。少年もの風の“甘さ”と“なれ”が作品を失敗させている。
「出発」(神山賢)「北方のともしび」「一月卅一日の夜」