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きんのくびかざり
金のくびかざり
小野 浩
「赤い鳥」1928(昭和3)年12月号
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 3,356 字 · 7 页
イヌとネコは心配して顔を見合せました。自分たちのもらうものはどうでもいいけれど、だいじなお嬢さまが、あれほどほしがっていらっしゃる、くびかざりですから、どうしてもさがし出してもらわなければなりません。
おじいさんは帽子もとって見ました。靴もぬいで見ました。しかし、どこにもありません。ネコやイヌやオウムは、それこそ、がっかりしてしまいました。
と、ふいに、「おお、そうだ。」と、おじいさんは、むねをたたきました。「思い出したよ。あれはわしの家のコウノトリのくびにかけてある。かけたまま忘れて出て来たんだよ。」
イヌとネコは、ためいきをついて、おじいさんの顔を見つめました。
「これから取りに帰っては、ほかの子どものところへまわれないし、さて、どうしたらいいだろうな。」
「僕がとりにいきましょうか。」と、イヌが言いました。「僕もネコも早い四本足がありますよ。」
「だめだだめだ。わしのうちはとおいとおい空の上なんだから、四本足だろうが六本足だろうが、これから行って、あけがたまでに帰って来ることはとても出来ない。」
「では、私がとんでまいりましては?」と、オウムが籠の中から、羽ばたきをして言いました。