轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

かいだん

階段

海野 十三

「新青年」博文館、1930(昭和5)年10月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 15,588 字 · 32 页

青空文庫

「えッ、それは本当ですか?」と僕は思わず四宮理学士につめよった。

「ウン、それが困った人なんだ、実に気の毒でね、だが今夜僕は一切を検事に報告することにしてある。それまでは言えない」

「どうして貴方は、それを探偵されたのです?」

「探偵?」四宮理学士は冷笑した。「探偵するつもりじゃなかったが、あの人殺しの運の尽きさ。実は僕が此の室でやっている実験の中に、犯人の奴がハッキリと足跡を残して行ったのだよ」

「足跡!」僕はいましがた階段に仕掛けて置いたカラクリのことを思ってギクリとした。四宮理学士は僕を嘲弄する気だろうか?

「こっちへ来給え」彼は案外平然として僕を階段のうしろへ導いた。いよいよ例のあやしい個所の秘密が曝露するのだ。彼は階段のうしろへ跼むとリノリュームをいきなりめくってその下から二本の細い電線をつまみ出した。その電線は床を匍って一階へ下りる階段の方へ続いていたが、電線をヒョイヒョイとひっぱるとその先のところに小さい釦のようなものが電線と同じようにヒョイヒョイと動くのであった。

「あれは何です?」僕は恐怖にうたれて叫んだ。

「あれは顕微音器さ。小さな音を電流の形にかえるマイクロフォンさ。