轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ゆきのうえのおじいさん

雪の上のおじいさん

小川 未明

「童話」1922(大正11)年1月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 6,520 字 · 14 页

青空文庫

「赤いのがいいか、紫のがいいか。」と、おじいさんは聞いていました。

「赤いのがいいの。」と、子供は答えた。

「風船球屋さん、その赤いのをおくれ。」といって、おじいさんは、懐から大きな布で縫った財布を出して、赤いのを買ってくれました。

「飛ばさないように、しっかり持っていくのだ。」と、おじいさんはいいました。

二人は、また、そこから歩きました。

子供は、風船球を買ってもらって、そのうえ、おじいさんがひじょうにしんせつにしてくれますので、もう泣くのはやめてしまいました。そして、とぼとぼとおじいさんに手を引かれて歩いていました。

「坊や、おまえは、どっちからきたのだ。」と、おじいさんは、こごんで子供の顔をのぞいてききました。

子供は目をくるくるさして、あたりを見まわしました。けれど、子供もこの辺へきたのは、はじめてだとみえて、ぼんやりとして、ただ驚いたように目をみはっているばかりであります。

「坊は、歩いてきた道を覚えているだろう、どちらから歩いてきたのだ。」と、おじいさんは、やさしくたずねました。

子供は、再三おじいさんに、こうして問われたので、なにか返事をしなければ悪いと思ったのか、