轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ゆきのとかち

雪の十勝

中谷 宇吉郎

――雪の研究の生活――

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 3,729 字 · 8 页

青空文庫

一つの結晶を色々に引っ張ってこわして見るという簡単な操作だけで、昨年の冬は二核から成る結晶の存在が確められて、従来多年の懸案となっていた三花や四花の結晶の成因がすらすらと解決出来てしまったのであるが、これもよく考えてみると、普通の地点では一番困難な実験であったのかも知れない。

雪はさすがに実によく降る。冬中何時行って見ても、大抵毎日少しも降らないという日は滅多にない。朝起きると一面の青空で、朝日が白銀の世界を茜色に染めているような日でも、夕方になると大抵は美事な樹枝状の結晶が細雨のように音もなく降って来る。このような時は大抵写真を撮るには最適の条件のことが多く、つい遅くまでもひきずられがちとなるのである。

朝目を覚まして青空が見えるような日には、一同大変な元気で早くから起き出してしまう。そして急にパンを切ったり、スキーに蝋を塗ったりして山登りの準備にかかる。何時の間にか、天気がよくて雪の降らぬ日はふりこ沢のあたりまでスキーに乗って、積雪上の波型を見に出かけるということに決ってしまったのである。そして特に晴れた日にはそのまま十勝の頂上まで行程を伸ばしてしまうのである。