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ゆきのふったひ
雪の降った日
小川 未明
「お話の木」1938(昭和13)年2月
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 5,110 字 · 11 页
」
「あんな菜っ葉も、持っていくのかしらん。」
「きっと、家へ持っていって食べるんだよ。」
「汚いなあ。」
「おじいさん、あんなごみなんかお金になるの。」と、年ちゃんが、ききました。
「いま、鉄くずでも、紙くずでも、値になるのだよ。あの紙は、またすき直して、おまえたちの使っているような鼻紙や、もっとりっぱな紙になるのだし、鉄くずは、溶かして、またいい鉄になるのだ。」と、おじいさんは、答えました。
重ちゃんは、石を拾って、女の方へ向かって投げようとしたのを、兄さんが、
「およしよ。そんなことをして、あぶないじゃないか。」といって、しかりました。
「ねえ、おじいさん、あんなくず屋が、くつなんかをかっぱらうのだろう。人が見ていないとねえ。」と、重ちゃんがいいました。
「そういうことをする悪いものもいるが、そんなことをしない、いい人もたくさんある。」と、おじいさんは、さっきのぬれた俵が、もう燃えそうになったので、お話よりもそのほうに気を取られていました。俵が燃えはじめると、おじいさんは脊中をあたためたり、前の方をあぶったり、体をぐるぐるといろいろにまわして、すこしでもよく暖まろうとしていました。