轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ゆきぎえちかく

雪消え近く

小川 未明

「小学四年生」1939(昭和14)年3月号

N3 · 进阶 · 新字新假名 · 1,719 字 · 4 页

青空文庫

年雄さんは堅い雪をわるのに、鉄のシャベルを持ち、とめ子さんは、小さな木鋤を持っていました。

「やはり、吉郎さんのお家のほうからやっていきましょうよ。吉郎さんのお家のほうがすんだら、私の家のほうをして、飛んで遊べるようにしましょうよ。」と、とめ子さんが、いいました。

「吉郎くん、それがいいだろう。」と、年雄さんが、いいました。

「ああ、そうしよう。三人でやれば、今日じゅうに、ここだけはできるからね。」

三人は、雪をわって、それをなげるのに夢中でありました。はやく春がきて、土の上で遊べる楽しみを考えるからです。

昼過ぎになると、空がすこし曇りました。そして、風が寒くなって、さらさらと雪が落ちてきました。

「あっ、また降ってきたよ。」と、年雄が空を見上げました。

「せっかく、雪をなくしたのに、つまらないわ。」

「年ちゃん、じきに晴れるよ。あっちの方が明るいだろう。」

吉郎は、南から、西へかけて、雲切れのしている空を指しました。

「だって、北の方は、黒いじゃないか。」

そこへ近所のおじさんが、ふところ手をして通りかかりました。

「おじさん、また降るだろうか。」と、吉郎がききました。