轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

あおいたまとぎんいろのふえ

青い玉と銀色のふえ

小川 未明

「たのしい三年生」1957(昭和32)年1月

N4 · 入门 · 新字新假名 · 2,190 字 · 5 页

青空文庫

ああ、この銀色のふえは、おとうさんが、みんなとお魚をとるときにふいたんだわ。」

なみ子が、海の方を見ながらつぶやいていると、

「やあ、なみちゃんか。そんなところでなにをしているな。」と、そこを通りかかったおじいさんの漁師が声をかけました。

「海の夕日が、こんなに赤くうつるのは、おじいさん、おかあさんが、空からあたしを見ていらっしゃるのかしら。」

なみ子は、青い玉にうつる美しい夕日をながめていいました。

「おっかさんも、おとっつぁんも、そりゃあ、おまえさんをじいっと見まもっていてくださるな。早く大きく、りっぱなおとなになるのを待っていられるぞ。」と、おじいさんは答えました。

「おじいさん、いまでもこのふえをふけば、お魚がよってくるかしら。」

なみ子は、こんどは銀色のふえをとり出して聞きました。

おじいさんは、なつかしそうに、にぶく光るふえをながめていいました。

「そういえば、このごろしけで、魚がすくないんだな。魚がすくないと、ついつまらんことでなかまわれがしたり、けんかが起こったりする。おまえのおとっつぁんはりっぱな漁師だったから、どんなときでもけんかなどしなかったがな。