轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
あおいいしとメダル
青い石とメダル
小川 未明
「婦人倶楽部」1932(昭和7)年1月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 3,652 字 · 8 页
そして、野ばらの咲く里川で、その石を洗いました。石は水にぬれると、空の色よりも、もっと青い色をしていました。
勇ちゃんといっしょに、青い石は、暗い長い、トンネルを汽車で通って、知らない他国へきたのでした。そして、知らない町の空の下で、じっと太陽を見上げました。石は、ものをいいませんが、どんなに心細かったかしれません。勇ちゃんが、この大事な石を、友だちに見せると、
「いい石だなあ。」と、良ちゃんも、徳ちゃんも、善ちゃんも、ほめたのでした。
それから、勇ちゃんは、石をひきだしの中にいれて、ときどきだしてみました。この石を見るといつでも、田舎のおばあさんの顔や、おばあさんの家のいけがきや、白い野ばらの咲いている里川の景色が、ありありと浮かんで見えたのでした。
しかし、青い石よりは、クロの命のほうが、はるかに大事であったからです。勇ちゃんは、石と取り換えたメダルをクロのくびにつけてやりました。そのためか、あるいは、クロがりこうで、用心深かったためか、ほかの野犬が、幾ひきも捕まえられていったのに、クロだけは、無事でありました。
「あんなに、勇治が犬をかわいがるのだから、ほんとうの鑑札を受けてやろうか。