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めいせつじじょでん

鳴雪自叙伝

内藤 鳴雪

在线阅读内藤 鳴雪《鳴雪自叙伝(めいせつじじょでん)》,假名注音日语阅读。JLPT N2,点词查义。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 192,693 字 · 377 页

青空文庫

夏近き吊手拭のそよぎかな

山畑は月にも打つや真間の里

銃提げて焼野の煙踏み越ゆる

摘草の約あり淀の小橋まで

一畑は接木ばかりの昼淋し

文使を待たせて菊の根分かな

乞食の子も孫もある彼岸哉

踏青や裏戸出づれば桂川

古雛の衣や薄き夜の市

盃の花押し分けて流れけり

堀止めのこゝも潮干や鰌掘り

出代りて此処に小梅の茶見世かな

涅槃繪の下に物縫ふ比丘尼哉

曇る日や深く沈みし種俵

衣桁にも這ふ蚕に宮の御笑ひ

行雁や射よげに飛んで那須の原

あちこちと鶯飛ぶよ芝広し

鶯や折り焚く柴に夜を啼く

二羽打ちて啼かずなりたる雉子哉

柳鮠かき消すごとく散りにけり

汁椀に大蛤の一つかな

雲雀落つ影も夕日の田毎哉

子雲雀や比叡山おろし起ちかぬる

苗代の水の浅さよ蛙の背

野の梅や折らんとすれば牛の声

垣越えて梅折る人や明屋敷

夕日や納屋も厩も梅の影

灯ともして夜行く人や梅の中

荷車の柳曳きずる埃かな

うたゝ寝の覚むれば桃の日落ちたり

奈良坂や桜に憩ふ油売

さくら折つて墓打ちたゝく狂女かな

北面に歌召されけり梨の花

足伸べて菜の花なぶる野茶屋哉

菜の花の行きどまりなり法隆寺

躑躅ぬけば石ころ/\と転がるよ

京都へ嫁入る女子に

暖き加茂の流れも汲み習へ

亡児惟行が記念の帛紗に