轻松读懂日语经典作品
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ああぎょくはいにはなうけて
ああ玉杯に花うけて
佐藤 紅緑
「少年倶楽部」1927(昭和2)年5月号~1928(昭和3)年4月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 126,617 字 · 250 页
「試験の答案に、援軍きたらず零敗すと書くなんて、こんな乱暴な話はありません」と幾何学の先生がいった。
「しかし」と漢学の先生がいった、「阪井は乱暴だがきわめて純な点があります、うそをつかない、手塚のように小細工をしない、おだてられて喧嘩をするが、ものの理屈がわからないほうでもない、無論今度のことは等閑に付すべからざることですが、退校は少しく酷にすぎはしますまいか」
「いや、あいつは破廉恥罪をおかして平気でいます、人の畑のいもを掘る、駄菓子屋の菓子をかっぱらう、ついこのごろ豆腐屋の折詰を強奪してそのために豆腐屋の親父が復讐をして牢獄に投ぜられた始末、私がいくども訓戒したがききません、かれのために全校の気風が悪化してきました、雑草を刈り取らなければ他の優秀な草が生長をさまたげられます、これはなんとかして断固たる処分にでなければなりますまい、いかがですか校長」
朝井先生がこういったとき、一同の目が校長に注がれた。校長は先刻から黙然として一言もいわずにまなこを閉じていたがこのときようやくまなこをみひらいた。涙が睫毛を伝うてテーブルにぽたりぽたりこぼれた。
「わかりました、諸君のいうところがよくわかりました、実は私はこのことあるを憂いて、前後五回ほど阪井の父をたずねて忠告したのです、それにかかわらずかれの父はかれを厳重