轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

かいじんにじゅうめんそう

かいじん二十めんそう

江戸川 乱歩

「たのしい二年生」講談社、1959(昭和34)年10月~1960(昭和35)年3月

N5 · 入门 · 新字新假名 · 9,031 字 · 19 页

青空文庫

「あっ、すぎ山先生だよ」

だれかがいいました。うけもちの先生ではないので、よくわかりませんが、なんとなく、すぎ山先生ににています。

「このおめんは、なんだか知っているかね」

すぎ山先生らしい人は、またたずねました。

「知りません。どうして、こんなものをまいたのでしょう」

五年生の石村たかしくんがいいました。

「おうごんかめんだよ」

「えっ、おうごんかめんって……」

「きみたちは知らないかね。金色のかおをしたおうごんかめんという大どろぼうだよ」

「あっ、あのおうごんかめん。でも、なぜ、こんなおめんをばらまくのでしょう」

「それは、おうごんかめんが、このへんにあらわれるぞという前ぶれだよ。あいつは、そんなことをするのが大すきだからね」

すぎ山先生らしい人は、そういって、おかしそうにわらいました。

「この中に、石村たかしくんはいるかね」

「はい、います。ぼくです」

「それから、きみのいもうとのミチ子ちゃんは」

「ええ、いるわ。あたし、ミチ子よ」

ミチ子ちゃんは、二年生のかわいい子でした。

「そのふたりに、ちょっとようじがあるんだよ。さあ、こっちへおいで」

すぎ山先生らしい人は、ふたりの手をとって、よこ町にまがりました。