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かいじんにじゅうめんそう

かいじん二十めんそう

江戸川 乱歩

「たのしい二年生」講談社、1959(昭和34)年10月~1960(昭和35)年3月

N5 · 入门 · 新字新假名 · 9,031 字 · 19 页

青空文庫

「わっははは。どうだ、おれがなにものかわかっただろうな。いや、なにも、こわがることはない。きみたちにらんぼうなことはしない。ただ、きみたちのおとうさんのもっている、りっぱなえがほしいのだ。あしたの夜、ちょうだいに上がると、おとうさんによくいっておくのだよ。わかったね」

そういったかと思うと、二十めんそうは、ぱっと森の中からかけ出していきました。

そして、すこしたつと、とおくから、じどうしゃの走り出す音がきこえました。きっと、おみやの外にじどうしゃをまたせておいたのでしょう。

たかしくんとミチ子ちゃんは、いそいで家にかえり、おとうさんにこのことを話しました。

石村くんのおとうさんは、えがすきで、りっぱなえをたくさんあつめていました。

二十めんそうは、それをぬすみに来るというのです。

石村さんは、すぐ、名たんていのあけち先生にでんわをかけました。けれども、あけちたんていはるすで、少年名たんていの小林くんがやって来ることになりました。

小林くんは、少年たんていだんのだんちょうです。

だんいん六人と、それからけいしちょうの中村けいぶに話をして、けいじ六人をつれ、あくる日のひるごろ、石村さんの家にやって来ました。