轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

わがせいしんのしゅうい

わが精神の周囲

坂口 安吾

「群像 第四巻第一〇号」1949(昭和24)年10月1日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 15,670 字 · 32 页

青空文庫

第三日から温灸をはじめ、第五日目に青山二郎のヨットをかりて遊んだ。私がヨットに乗ったのはこれがハジメテであった。

しかし、ヨットによって猛烈に紫外線をあびたことゝ、催眠薬の作用がきれてきたせいか、この日から、終夜不眠になやみはじめた。温灸の婆さんは、この温灸をやると、人によっては当分ねむれなくなるから我慢しなさい。しかし、一定の期間がくると、今度は良くねむれる、などと前夜とアベコベのことを云って、益々私を怒らせたのである。

つまり、この婆さんは、自讃の効能が一向に現れないといわれると、平然と前言をひるがえして、勝手な理窟をこねるタチであった。あげくは、東京の人は理窟が多い。ハイハイと言う通りにきかないから治療がきかない、などとカケアイ漫才をやりはじめる。インチキも、陰にこもって、軽快なところがないから、ショウヅカの婆アのカケアイ漫才でもきかされているように不快であった。

伊東の海は岬の奥に湾入して、概ね波が静かであるが、音無川から流れでる石のために、海底が危険で、水の澄んだ音無川にくらべて、海底が見えず、膝小僧にぶつかるぐらいの大石が散在したりして、私は忽ち相当の負傷をした。