轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
オフェリヤごろし
オフェリヤ殺し
小栗 虫太郎
「改造」改造社、1935(昭和10)年2月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 29,366 字 · 58 页
所がその中には、重錘と詰め物が詰まっていると思いのほか、蓋の開きにつれて得も云われぬ悪臭が立ち上って来る。そして、全く明け切られたとき、一同の眼は暗さに馴れるまで、凝と大きく見開かれていた。すると、その薄闇の中から次第に輪廓を現わして、やがて一同の眼に、飛び付いて来たものがあった。
そこには一人の、腐爛した男の屍体が、横たわっていたのである。
「ああ、風間だ。風間が……」
暁子は、地底から湧き出たような声で叫んだ。
意外にもそれは、幡江の下手人と目されている、風間九十郎だったのである。
着衣も、腐汁に浸みた所だけは、腐ってボロボロになり、そこから黄ばんだ、雁皮みたいな皮膚が覗いている。眼窩には、…………………………溜っているだけで、黒いバサバサした髪が………………………跡には、肉の表面がドス黒い緑色に見える。そして、その上には、瘠せた蛔虫のような形、…………………………………………………。
既に、風間九十郎の上には、見る影もない腐朽の印がとどめられているのだった。
「こら坊主、香を焚け、香を……」
墓穴の中から躍り出ると、法水は台本にもない台詞を叫んだ。