轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ジイドとそのソヴェトりょこうき
ジイドとそのソヴェト旅行記
宮本 百合子
「文芸春秋」1937(昭和12)年2月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 9,615 字 · 19 页
彼の主観的な知的、感覚的探求心を誘いよせた。そして、六十三歳のジイドはそこに「個々の人間の自由な発展こそ、すべての人間の自由な発達の欠くべからざる条件である」ことを理解し、実現せんとしている新社会を発見したのであった。
ここで、私たちはもう一度改めてはっきりと、ジイドがソヴェト同盟の建設に牽きつけられるにいたった、特殊な主観とその内的構造を弁別しなければならない。何故なら、ジイドにあっては、ソヴェト同盟への傾倒が、その紀行の中でも一寸ふれているように、社会問題の面から結果したのではなく、その当初から全く内的な、心理的な問題として惹起されたのであったから。ジイドがU・R・S・Sに結びついたのは政治家としてでもなく、社会運動家としてでもなく、勤労者生活による利害の教訓からでもなかった。そのことについては彼自身率直に表明している。「……さらに私は自己の無識を感じており、そして日に増し強く感じている。政治、経済、財政上の諸問題は、私が敢て足を踏みいれることに危惧の念を抱かざるを得ぬ分野に属する」これは、ジイドにとって、コンゴー当時からの態度である。一九三五年パリで行われた「文化擁護国際作家会議」