轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

スパーク

スパーク

寺田 寅彦

「理学部会誌」1928(昭和3)年9月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 1,858 字 · 4 页

青空文庫

すべての「共鳴器」をありのままに認識する事が出来れば幸福だろうと思うが、それは出来ない相談でもあり、それではあまりに世の中が淋しくなるのかもしれない。

二

新しい学説が学界から喜んで迎えられるならば、それはその説がその当代の学界の痛切な要求にうまく適合するからであることは明らかである。もう十年も前から世界中の学者が口をもぐもぐさせて云おうとしていたが、適当な言葉が出て来ないので困っていたところへ、誰かが出て来て、はっきりした言葉でそれをすぱりと云って退ければ、世界中の学者は一度に溜飲が下がったような気がするであろう。

三

運慶が木材の中にある仁王を掘り出したと云われるならば、ブローリーやシュレディンガーは世界中の物理学者の頭の中から波動力学を掘り出したということも出来るであろう。「言葉」は始めから在る。それを掘り出すだけのことである。ニュートンがその一つの破片を掘り出し、フレネル、ホイゲンス等はもう一つの欠けらを掘り出した。それからそれといろいろの欠けらが掘り出されたが、欠けらと欠けらがしっくり合わなくて困っていた。