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ソヴェトのピオニェールはなにしてあそぶか
ソヴェトのピオニェールはなにして遊ぶか
宮本 百合子
「ショーネン・センキ」1931(昭和6)年5月1日復刊第1号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 2,815 字 · 6 页
嬉しい心持ちで、あっちこっち見まわしながらそこをぬけると、大きい松の木の下に家があって、裏で、赤い襟飾をつけたピオニェール少年少女が数人笑ったり喋ったりしながらジャガイモの皮むきをやっている。太ったおばさんが、前掛で手をふきながら、窓のところへ立っている。そこには涼しい風がふいた。
みんなも知っているだろう。ピオニェールは小さくたって、大人の働きをたすけることをよく知っている連中だ。大勢で野営地にくらすとき、順ぐり当番で、ピオニェールたちが食べものこしらえの手伝いも、洗濯も、掃除もみんなやるんだ。自分の室や服や、食うものやを不潔にしといて、争議んときだけ働くピオニェールというものはないんだ。
ところで、そのおばさんが窓のところからわれわれに陽気な声をかけた。
「野営地を見にきたんですか? あんたがたは――」
「そうです」
とわたしは答えた。
「どこへ行ったらいいんでしょう」
「まっすぐその道行って、第一番の家へ入っておききなさい」
「ありがとう」
家と松の木のかげを出たら、前にとってもカラリとした広場があらわれた。真中に高い高い柱が立っていて頂上に大きい赤旗が翻っている。