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ベースボール
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正岡 子規
「日本」日本新聞社、1896(明治29)年7月19日号~27日号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 5,283 字 · 11 页
投者は打者に向って球を投ずるを常務と為す。その正投の方、外曲、内曲、墜落等種々ありけだし打者の眼を欺き悪球を打たしめんとするにあり。この外投者は常に走者に注目し走者基を離るること遠き時はその基に向って球を投ずる事等あり。投者攫者二人は場中最枢要の地を占むる者にして最も熟練を要する役目とす。短遮は投者と第三基の中ほどにあり、打者の打ちたる球を遮り止め直ちに第一基に向って投ずるを務とす。この位置は打者の球の多く通過する道筋なるをもって特にこの役を置く者にして短遮の任また重し。第一基は走者を除外ならしむるにもっとも適せる地なり。短遮等より投げたる球を攫み得て第一基を踏むこと(もしくは身体の一部を触るること)走者より早くば走者は除外となるなり。けだし走者は本基より第一基に向って走る場合においては単に進むべくしてあえて退くべからざる位置にあるをもって球のその身に触るるを待たずして除外となることかくのごとき者あり。第二基人第三基人の役目は攫者等より投げたる球を攫み走者の身に触れしめんとする者にしてこの間に夾撃等面白き現象を生ずる事あり。場右、場中、場左のごとき皆打者の打ちたる飛球を攫み(この時打者は除外となる)またはその球を遮り止めて第一基等に向いこれを投ぐるを役目とす。