轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

マクシム・ゴーリキイについて

マクシム・ゴーリキイについて

宮本 百合子

「宮本百合子全集 第八巻」河出書房、1952(昭和27)年10月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 2,308 字 · 5 页

青空文庫

「どん底」は一九〇一年にかかれ、ゴーリキイが三十三歳の時の作品です。不幸なロシアの労働者の解放のために、作家としてゴーリキイは黙っていられずこの年の春一つの檄文をかきました。ロシアの政府は其をとがめて、田舎の一つの町に室内監禁しました。その時書かれたのが「どん底」です。そして、世界じゅうがこの戯曲によって、ロシアの民衆の苦しみの真の姿を見たのでした。「どん底」で、出口も分らず渦まいている民衆の力は、段々まとまって、一九〇五年、民衆の大デモンストレーションがおこり、そのとき活躍したゴーリキイは死刑になるところでした。彼が死刑にならなかったのは、ロシアばかりかヨーロッパ各地で、ゴーリキイ死刑反対の運動がおこったからでした。民衆の友、その一人であるゴーリキイが、レーニンと深い友情によって終生結ばれていたのは十分肯けることです。ロシアをさけてイタリーに住んでいたその時代に、「母」という長篇がかかれました。

一九二三年、レーニンのすすめでイタリーに住んだゴーリキイが一九二八年の初夏、久しぶりでロシアに帰って来ました。私が会ったのは、このときのゴーリキイです。