轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
マーカス・ショーとレビューしききょういく
マーカス・ショーとレビュー式教育
寺田 寅彦
「中央公論」1934(昭和9)年6月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 8,879 字 · 18 页
これらと比較のために宝塚少女歌劇というものも一度見学したいと思っていた。早慶戦のあった金曜日の夕方例によって友人と新宿の某食堂で逢って連句をやろうと思っていると、○大学の学生が大勢押しかけて来て、ビールを飲んで卓を叩いて校歌を唄い出した。喧騒の声が地下室に充ちて向き合っての話声も聞取れなくなった。「一体勝って騒いでいるだろうか負けて騒いでいるだろうか」と云ったら友人は「負けたらしいね」と答えた。これも当代世相レビューの一景と思えば面白くもあったが、天下の早慶戦の日に落着いて連句などを作ろうとするものの不心得を自覚したので、ふと思い付いて二人で東宝劇場へ出かけることにした。
「れ・ろまねすく」「世界の花嫁」まで見て割愛して帰って来た。連句はとうとうお休みである。
アメリカレビューやウィンナ舞踊を見た眼で見た少女歌劇は実に綺麗で可愛らしいものではあったが、如何にもか弱く、かぼそく、桜の花と云うよりはむしろガラス製の人形でも見るような気のするものであった。老人や軍人の男装をした踊り子までがみんな女の子のきいきい声を出すので猶更そういう「毀れやすい」感じを起こさせるようである。