轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

「モダンさるかにがっせん」

「モダン猿蟹合戦」

宮本 百合子

「働く婦人」1932(昭和7)年1月創刊号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 7,414 字 · 15 页

青空文庫

だが満州にいる誰かに雇われて働らかされに行ったのであって、われわれの内誰一人、南満州鉄道の大株主だというものはない。

工場で誰の儲けのためにわれわれは、長い時間働らかされていますか。野良で、誰が懐手をして食う米をわたし達は作らされているでしょうか。

満州という柿の種にせっせと肥しをかけ働いている蟹はわれわれに近しい百姓姿に描いてあるが、みのった収穫は誰がとるかという肝心かなめのところは絵のどこにも描かれていない。

みなさん。ここが大切なところです。それは、絵にかけまい。満州こそ、三井、三菱、住友などという大ブルジョアが資本家・地主の政府と腕を組んでせっせと搾っているところだ、日本人が内地から出稼ぎに行って搾られているばかりではない。その土地の支那労働者、農民がもろともにしぼられている。

なぜ、三井とか三菱とかの大ブルジョアは満州を殖民地として搾るかと云えば、満州では石炭とか石油とか穀物にしろウンと取れる。日本のブルジョアはそういうものの経営と利潤とを自分等の手で独占し、内地で出来る商品を同時にそこへ売り込もうというこんたんです。朝鮮、台湾で同じことがやられている。