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ヨーロッパてきせいかく ニッポンてきせいかく
ヨーロッパ的性格 ニッポン的性格
「歴史小説 創刊号、第一巻第二号」1948(昭和23)年10月1日、11月1日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 17,123 字 · 33 页
一方、ザヴィエルのほうはどうかと申しますと、いつものとおり乞食に似たような姿恰好をいたしまして、馬へもカゴへも乗らずに徒歩でやって参ります。それだけならまだいいのでありますが、ザヴィエルは、旅の途中で熱病にかかりまして、身体に熱はあるしだるいしという訳で、フラフラしながらやって来たのであります。
みんなが、
「どうか、馬に乗って下さい」
と云ってすすめても、云うことを聞きません。仕方がないから出迎えに来た盛装の連中も、みんな馬に乗っていましたのに、わざわざ降りてしまいまして、そうしてザヴィエルの後からぞろぞろと随いて参ります。そうして、いよいよポルトガルの船の碇泊をしております所まで参りますと、六十三発の大砲をぶっ放しました。
臼杵の城内では驚きました。そら、ポルトガルの船が海賊と戦争を始めたというので、あわてて兵士をくり出しまして、あわてて救援に参ったのであります。駛けつけて行って聞いてみると、案に相違して、今、高僧が来着したから、礼砲を打ったのだという話であります。駛けつけた連中は、非常に吃驚りいたしまして、帰ってそれを城中へ報告します。
臼杵の殿様はそれを聞いて、そんなにみんなが尊敬している高僧ならば、ぜひ会いたいものだというので、また使いが飛んで、ザヴィエルは臼杵の殿様に会うことになりました。