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リズムのこうぞう
リズムの構造
中井 正一
「美・批評」1932(昭和7)年9月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 7,957 字 · 16 页
そのことがルネッサンス以前を保持する東洋的なるものと相抵触するとも考えられるであろう。
しからば東洋的リズムをも解釈の範囲にまで置くことのできる解釈学的立場は、いずれにそのシュテルングを置くべきであろうか。
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ヴォリンガーのいわゆる Bewegungsausdruck すなわち「運動の非物質的表現における物質の克服」の考えかたはリズムの解釈にとっては他の道を指し示すものである。そこではすでに時間の客観的法則化ではなくして、むしろ時間の主観的把握の姿をもってあらわれる。さきに射影の概念が意味したものは、これでは邂逅の思想をもって更えることができるであろう。さきのものが質の量化の過程をたどっているとすれば、これは量の質化の方向をたどるともいえよう。すなわちそれはすでに自然数的な加数ではなくして、無理数的な切断の無限をも連想せしめる。すなわち、それはロッツェの時間計量 Zeitmessung ではなくして、時間切断 Zeitschnitt とも解釈できるであろう。というのは、リズムに対する東方化を意味する。例えば東洋的思想における、念々という言葉において示されるごとき、時の内面的無限において何物かをねらうにあたって、一刻もさきにすることもできず、一刻も遅れることもできないところの、法機の極促を意味する。