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せんきゅうひゃくにじゅうごねんよりせんきゅうひゃくにじゅうしちねんいちがつまで

一九二五年より一九二七年一月まで

宮本 百合子

「宮本百合子全集 第十八巻」新日本出版社、1981(昭和56)年5月30日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 15,338 字 · 31 页

青空文庫

構内)を横切って家にかえる。あとから来る筈のK、父上その他不明なかなか来ず。心配して待って居る。誰か轢かれたのではあるまいかと。

果して、一人の男来。自分、母入口に立って居、はっと思い、母にきかせず、私に云え何かあったのかときく。男合点をする。囁きで

「誰、しかれた?」

「Kさん」

「!」

自分体ギンとなる程の愕きと悲しみを感じた。

「助る?」

「こなごなです!」

Kについて、これまで見たのもアクシデンシャルな死であった。いやな心持なり。

もう一つ

どこだか判らず。何だか分らず

Aが、私にボムをなげつける、それが、黄色と赤の平たく丸い、菊の花のようなの。両手にもって電柱のところに居る。

ああぶつけられると思うがにげられず、なげたの、うまく体にはあたらず、破裂した一部が左の足にあたる。四週間かかる。二週間目頃ひどく膨れていたむと。いう。

〔欄外に〕

Aの、憎んだようなこわい顔、ありあり見えた。

工場の話

「柳は陰気くさいが、あれで陽のものだってね。昔何とかいう名高い絵かきが、幽霊の絵をかき明盲にしたりいろいろやって見たが一向凄くならない。そこで考えたにゃ、ものは何でも陰陽のつり合が大切だ。