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さんざんこじ

三山居士

夏目 漱石

朋友病危时,我却在埋头写作,直到他临终那天才发现自己错过了什么。夏目漱石用一场闷热的雨,写出让人心里发酸的愧疚。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 1,776 字 · 4 页

青空文庫

をようやく書き上げたと同じ刻限である。池辺君が胸部に末期の苦痛を感じて膏汗を流しながらもがいている間、余は池辺君に対して何らの顧慮も心配も払う事ができなかったのは、君の朋友として、朋友にあるまじき無頓着な心持を抱いていたと云う点において、いかにも残念な気がする。余が修善寺で生死の間に迷うほどの心細い病み方をしていた時、池辺君は例の通りの長大な躯幹を東京から運んで来て、余の枕辺に坐った。そうして苦い顔をしながら、医者に騙されて来て見たと云った。医者に騙されたという彼は、固より余を騙すつもりでこういう言葉を発したのである。彼の死ぬ時には、こういう言葉を考える余地すら余に与えられなかった。枕辺に坐って目礼をする一分時さえ許されなかった。余はただその晩の夜半に彼の死顔を一目見ただけである。

その夜は吹荒さむ生温い風の中に、夜着の数を減して、常よりは早く床についたが、容易に寝つかれない晩であった。締りをした門を揺り動かして、使いのものが、余を驚かすべく池辺君の訃をもたらしたのは十一時過であった。余はすぐに白い毛布の中から出て服を改めた。車に乗るとき曇よりした不愉快な空を仰いで、風の吹く中へ車夫を駈けさした。