轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ふざいじぬし
不在地主
小林 多喜二
一~十一、十六「中央公論」1929(昭和4)年11月号、十二~十五(「戦い」の表題で。)「戦記」1929(昭和4)年12月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 69,990 字 · 141 页
――さすがに、伴さんのあのガラガラ声も、ウハハハハも出ないで、組合の二階の隅の方にキチンと膝を折って坐っている。――組合員の一人が、農民とは如何なるものか、ときかれたら、――組合の二階の板の間の、それもなるべく隅の方にキチンと膝を折って坐るものであります、と答えればいいと皆を笑わせた。)
情報、三
毎日、赤襷をかけて、岸野の店先きに出掛けるばかりでも、小樽の市民に「岸野の小作人」の顔を知らぬもの無きに到った。
六日、「市民に訴う」という今迄の詳しいイキサツを書いたビラ一万枚を撒布する。
農民は「働くと」年何百円も借金をして行った。――その詳しい「ちらし」が、市民の間に大きな反響を呼んでひろまって行った。
七日、「第一回真相発表演説会」を開く。出演弁士相次いで「中止」、直ちに「検束」を喰らい、警察送り五名に達した。――だが、聴衆は場外にあふれて、所々に乱闘騒ぎを起した。――市民の同情動く。
(七之助。――伴さんは「中止」とか「注意」に慣れていないので、「中止!」と云われてから知らずに二三言しゃべってしまった。それでいきなり壇から引きずり落されてしまった。