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ふざいじぬし
不在地主
小林 多喜二
一~十一、十六「中央公論」1929(昭和4)年11月号、十二~十五(「戦い」の表題で。)「戦記」1929(昭和4)年12月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 69,990 字 · 141 页
交渉に対して、岸野は飽くまで「正式交渉」を拒み、「交渉の代表」を認めない。
次席警部は武藤君に対して、「警察は如何にも君等の言う通り、資本家の走狗だ。その積りで居れ。」とハッキリ云った。
一日二回「共同委員会」を開催して、刻々の情勢に対して、策を練っている。
情報、五
寄附左ノ如シ。
白米五俵 (日本農民組合××部外三)
行カレヌ、労農提携ニ
ヨル勝利ヲ天下ニ示セ (大阪農民組合本部)
岸野搾取魔ヲ徹底的ニ
ヤッツケロ (日農××支部)
五円八十銭 市内運輸労働者四十一名
弐銭切手四十枚 一労働者
鶏卵七個 〃
阿部からの手紙。――応援金を少しでもいいから送ってくれるように運動して貰いたい。そうすれば労働組合や農民組合連合会の人達に対しても面目が立ち、同時に争議団一行の元気を一層引き立てることが出来るから、皆で相談の上至急お願いしたい。
七之助。――阿部さんは、どうして我々百姓の争議に無関係な小樽の労働者達が、(組合員はまずとして)仕事を休んでまでも、そして警察へ引ッ張られて行って、殴られて迄も応援してくれるのか分らない、と涙を光らせながら話した。