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おかのした
丘の下
小川 未明
「小学四年生」1938(昭和13)年1月
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 2,401 字 · 5 页
年雄は、その足跡に、なんとなく親しみを覚えたのです。高い木の立っている村へ入ると、お宮がありました。また、百姓家がありました。すこしくると、往来の日だまりに子供たちが遊んでいました。そこは、くぼ地になっていて、そばに大きなかきの木がありました。それから散った葉が、一面にひろがっていました。なかには、真っ赤なのや、紫色がかったのや、美しいのもあれば、もう色のあせてしまって、からからに乾いたのもありました。
おばあさんが、それを掻き集めて、火をたいていました。煙がゆるく上っています。鶏が、クウ、クウと、いいながら、餌をあさっています。その近くで、男の子や女の子が、遊んでいました。男の子は、めんこをしていました。赤いちゃんちゃんこを着た、小さな女の子が立って、それを見ていました。
「ずるいや、いつも、そんなのばかり出して。」と、一人の男の子が、一人の男の子にいいました。悪いめんこを出して、いいのを取ろうとしているからです。
「大きいのを出せよ。」
その男の子は、あくまで、相手に大きいめんこを出させようとしていました。しかし、相手の男の子は、手にいいのを持ちながら、なかなかそのいいのを出そうとしませんでした。