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ちゅうごくぶんかをちゃんとりかいしたい
中国文化をちゃんと理解したい
宮本 百合子
「新潮」1937(昭和12)年10月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 1,069 字 · 3 页
又はかまいやしない)であると云われていたと同じような一種のどうでもよい主義の諦観であると語られているのであるが、果してそれはどうだろう。やはり固定的なものとしては看られないと思う。
木々高太郎という人は周知の如く科学者であるが、その探偵小説の中で、中国人は金でころばすのが一番早い。日本人はそう行かない、という意味を書いている。これも果してどういうものであろう。
特徴のように外部から見られている諦観や金銭尊重の傾向も、それを誇大に固定して見れば、一つの偏見になる。これまでの中国の庶民生活の波瀾の歴史を眺めれば、そのよって来たるところも察せられなくはないのである。
日本評論の九月号に、中国の人々の眼に映った日本人というものが語られていて、その場合、或る種の読者は周囲にある社会生活の現実から、〔三十一字分伏字〕がある。中国文化に対する私共作家の理解は、何卒そういう感を、進歩的であり誠実である中国の人々に抱かせないですむぐらい正確且つ健全な歴史性の動向に沿ったものでありたいと思う。例えば芥川龍之介氏の支那游記と、〔十三字分伏字〕とでは、既に文化の感情が本質的に違って来ているのである。