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『せっかずせつ』のけんきゅう

中谷宇吉郎集 第二巻

中谷 宇吉郎

中谷宇吉郎『中谷宇吉郎集 第二巻』。同一底本的分册已合并为一书。收入:『雪華図説』の研究、『雪華図説』の研究後日譚、兎の耳、英国の物理学界と物理学者、温泉1、米粒の中の仏様、清々しさの研究の話、墨色、大謀網、長崎留学、鼠の湯治、民族的記憶の名残、室鰺、雪協議会の報告、真夏の日本海。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 83,098 字 · 172 页

青空文庫

というのであって、読んで見たら大変面白かった。建軍の初め頃には、欧米模倣の風潮が陸軍へもはいってきて、「漬物を廃止せよ」とか「麺麭食にしてしまえ」という議論も真面目に論ぜられたのだそうであるが、石黒子爵が頑張って今日の皇軍特有の兵食が出来たという緒言にまず興味をひかれた。大部分はカロリーの計算が主であるが、中に「近年陸軍ニ於テモ胚芽米ヲ使用シアル部隊尠カラザルモ患者統計ニ現レタル脚気発生率ハ之ガ使用ニヨリ特ニ影響ヲ蒙レリトハ認メ難シ」という節があって、添えてある表を見てもその通りである。実際は建軍当時非常に多かった脚気は、麦飯の使用と副食物の選択とによって非常に少くなっていたのである。その中でも麦飯が陸軍一般に採用されたのは日露戦争当時であるが、脚気の激減したのは表によると、その十五年位前からになっている。それでどうも副食物の選択ということが重大な要因の一つになっているらしいことが分るのである。日露戦争当時、一時的に脚気が増えたという話もあるが、その点にはここでは触れないこととする。

このようにちゃんとした論文をちょっと見れば、十分か二十分で分ることを今まで知らなかったのであるから随分迂闊な話である。