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『せっかずせつ』のけんきゅう
中谷宇吉郎集 第二巻
中谷 宇吉郎
中谷宇吉郎『中谷宇吉郎集 第二巻』。同一底本的分册已合并为一书。收入:『雪華図説』の研究、『雪華図説』の研究後日譚、兎の耳、英国の物理学界と物理学者、温泉1、米粒の中の仏様、清々しさの研究の話、墨色、大謀網、長崎留学、鼠の湯治、民族的記憶の名残、室鰺、雪協議会の報告、真夏の日本海。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 83,098 字 · 172 页
涼しいというのは一つの快感であって、それが温度の時間的または空間的の変化に伴うという説と、ハンチントン流の人間の能率が気候的要素の変化によって向上されるという説との間には、かなり密接な関係がありそうである。暑いとか、寒いとかいう比較的簡単な感覚は、単なる温度という一つの物理的要素で決まるのに対して、涼しいというような複雑な感じは、その要素の時間的変化に支配されるというのは非常に面白いことである。人間の活動に適する気候的条件として、温度何度の範囲、湿度いくらの範囲という風に、簡単な数値で表わせる要素を採用していた時代もあるのであるから、それから見るとハンチントンの説のようにその変化に着目したのは、一歩進んだことになるのは争う余地がないであろう。
同様な話は物理などの場合にも沢山あるように思われる。例えば、気象学の方面で天気予報をする時にもちょうど良い例が見られる。天気図というのは、気圧と気温とを各地の測候所で測って、その値を地図に書き込み、同じ気圧または気温の地点をつらねて、いわゆる等圧線あるいは等温線を作ったもので、その配置から天気を推測するのが普通である。