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にさんのさんめいについて

二、三の山名について

木暮 理太郎

「霧の旅」1928(昭和3)年6月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 28,599 字 · 57 页

青空文庫

夫にも拘らずモン・クメールの地名と覚しきものの比較的少いのは、大なる勢力を扶植することを得なかった為であろうと解釈されている。

モン・クメールは※蛇崇拝の民族であって、主神としてナクラチ(竜王)を祠っているが、それは単躯七頭の形で現わされている。印度の神話に従えば、ナガは三頭或は七頭又は十頭を有する。クメール民族は其中の七頭のものを主神と崇めたのである。日本では八頭又は九頭として伝えられている。出雲の簸ノ川上で素盞嗚尊に退治された八岐の※(「虫+也」、第3水準1-91-51)若しくは九頭竜権現がそれである。ギリシャの神話を読むと、ヘラクレスがレルナの沼で一身九頭の水蛇を退治したことが書いてあるが、これはクメールの原始信仰と同じものが西に伝ったのであろう。『古事記』や『日本書紀』の記事によると、八岐の※(「虫+也」、第3水準1-91-51)は胴体が一で頭が八、尾が八あったという。この記事は適切な幾つかの説明が下されているが、場所が出雲地方で、後になってチアム民族や出雲派ツングース民族などの移住地となった関係上、このような神話が生れたので、つまり八岐の※(「虫+也」