轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

はたちのエチュード

二十歳のエチュード

原口 統三

原口統三『二十歳のエチュード』。同一底本的分册已合并为一书。收入:二十歳のエチュード、初期詩篇。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 61,578 字 · 125 页

青空文庫

「自然なこと」「必然性」

今一度、これを許容することを肯んじまい、と思うのが僕の一歩を運ぶたびごとの節操であった。

しかも、われわれの羸弱な脳髄は、獲得したものを残らず貯えて置くわけではない。落ちなかった果実は、いつか死滅し消失するであろう。人生とはかくのごときものである。

ならなかった記念碑を惜しむまい。「新しさ」は、常に未来に向かって立つ現在の自己の姿の中に住んでいる。

自意識の極限について考えて見ること。

*71

「数学ほど、私に明晢に見えるものはない」

このような言葉の前に僕は意地悪かった。

より明晢なこととは、より冷たい眼を持つことであると僕は考えた。この「冷たい眼」を僕は自意識と名づけた。

いっさいの「許容」「妥協」「弱気」これを僕は「曖昧さ」と名づけた。

そこで僕は「形式」を持たねばならぬ、ということ、「生きるとはなんらかの意匠を与えられることだ」という問題の前に腕組みした。そこでこの「許容」に身をもってぶつかることだった。

僕の純粋さが、懐疑の最も冷たい眼、すなわち、「死の眼」を持つことを要求したのだ。

認識するとは、われわれが生まれ落ちる時に与えられるもの、すなわち、豊かな生命の衣を少しずつでも剥いでゆくことではないのか。